花壇のおはなし

 今回は、日新ハートフルフレンド(以下NHF)と花壇のお話をしたいと思います。
 NHF京都事業所では、日新電機本社工場の緑化活動の一つとして、2017年10月に花壇管理の仕事をスタートさせました。
 日新電機本社正門の保安室南側には20㎡程の小さなスペースがあり、ここにシクラメンや葉牡丹、ノースポールの苗やチューリップの球根を植えたのが始まりです。
 その後、NHF事務所の西側に金魚草やストックを植え、2020年6月、本社構内で3か所目となる、長さ27mの大きな花壇を作る機会をいただき、この夏、見事な花々を咲かせることに成功しました。

 こうして花壇を拡張しながら、グレー系の色が多い構内に色鮮やかな花を咲かせ、社員やお客様に明るさを届ける活動をしてきましたが、花というものは、やがては枯れて朽ち果てるものであり、せっかく植えた花壇の花も植え替えなければなりません。

 11月25日(火)、いよいよその時がやってきました。

 花壇を拡張してきたので花の種類や数も増え、しかも、まだまだきれいな色をつけている花が多かったので、花束の形にして昼休憩中に花壇の前を通る社員に配る事にしました。
 日頃から花壇の前を通る社員の目や心を楽しませていたからでしょうか、当日準備した花束はお昼休みの間にほぼ無くなってしまいました。

 今回のイベントを実施する中で色々気づかされることがありました。
 その一つは、障がい者が持つ工夫やアイデアの力です。
 当日の朝に切ったたくさんの花を、昼休みが始まるまでの短い時間で多くの花束として用意しなければならず困っていたところ、折り紙の得意なNHFの社員のアイデアが、この問題を解決してくれました。
 予め新聞紙を花束の形に折りたたんでおき、先端の口を広げてそこへ花を入れるだけで簡単に花束ができるという便利な方法を考え出してくれたお陰で、新聞紙で花を包み輪ゴムで根元を留めるやり方に比べて、随分と手間を省くことができました。
 もう一つは、花を受け取った社員から直接、喜びの声を聞くことできたことです。
 日頃より花壇の花を愛で楽しみ、また、その可憐さ・美しさに癒されているということをこのイベントを通じて知ることができました。
 また、それにより、この仕事のやりがいを感じることができました。

今回のイベントを通じ思わぬ発見があり、実にみのりある機会でありました。

(NHF京都事業所 管理者 K記)