新取締役からのご挨拶

 6月24日付けで、日新ハートフルフレンド株式会社(以下、NHF)の取締役を拝命しました。入社は1989年と平成元年にあたり、いわゆるバブル期の「新人類」と言われた世代です。入社後人事部に19年間在籍し、採用を皮切りに教育、人事、厚生、労政とほぼ人事業務を経験した後、中国(北京)、業務監査部、法務部、経営企画部を経て、昨年6月末に15年ぶりに人事部に戻ってきました。そんな「新人類」も58歳となり、既に「旧人類」になってしまいましたが、新たに若いNHFの仲間と新しい仕事に取り組める喜びを、静かに噛みしめています。

 以前の人事部在籍当時、NHFはまだ設立されておらず、障がい者雇用は日新電機で行っていました。小生の同期にも聾唖の仲間がいましたし、実習先で聾唖の社員の方に親切にご指導頂き、そのてきぱきと段取良く装置を動かす様は、今でもよく覚えています。
 古くから、日新電機は障がい者雇用に取り組んでいましたが、その思いを社内外に伝え、取り組みを加速させるために特例子会社を設立したと理解しています。

 折りしも、最近閉幕したパリオリンピックは多様性への配慮を謳ったものと言われ、パラリンピックは正に障がい者が脅威の身体能力を競い合うことで、障がい者に対するステレオタイプなイメージを払しょくすることに一役買っていますが、巷で言われる(障がい者も含んだ)多様性への配慮とはどういうことなのでしょうか。
 私は「一人ひとりに向き合うこと」だと思っています。これは20年近く人事部で様々な人々と接してきたことから生まれた心情であり、そこに障がい者とかLGBTとかいうカテゴリーはありません。カテゴライズすることが悪いとは思いませんが、皆何かしら「他人とは違う」ものであり、そこに「『正常』とは違う」という偏見が入り込むことが問題だと思います。

 15年ぶりに人事部に戻り、今、この時のNHFに関われるということは、何かのご縁だと思います。年取った「新人類」ですが、上述の心情を胸に秘めながら日々取り組んで参りますので、今後ともよろしくお願い致します。

(NHF取締役 岩永 記)

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よろしくお願い致します