いつもありがとうございます
今回は、いつもNHFの活動に協力していただいている、日新電機の総務部長よりご寄稿いただきました。
いよいよ暖かい春を迎え、本社工場の花壇にも、明るく色鮮やかな花が咲き揃ってきました。ハートフルフレンドのみなさんには、いつも美しく手入れをしていただき心から感謝しています。
振り返れば、構内に草花を咲かせよう、と思い立ったのは、2017年の秋ごろでしたでしょうか。その年の春、創立 100周年記念にて、京都や前橋の工場・製作所の各所に、サクラやハナミズキなどを植樹したことで、季節ごとの花々 を一層、楽しめるようになりました。でも、まだ何か足りない。1年を通じて、工場にお越しなったお客様や働く社員のみなさんが心穏やかになれる場所がもっとほしい。その一つとして、ハートフルフレンドの久保田さん(当時、支配人)に、「このみすぼらしい花壇をなんとかしてくれますか」と相談したところ、快く「やりましょう」と応えていただけました。 二つの花壇の再生、それが始まりです。昨年6月には、3か所めとなる27 mの花壇も立派にできあがりました 。工場にお越しになったお客様にこれらをご覧いただくのが、いまや私の勝手な自慢となっています。
私の好きな本の一つに、108歳でお亡くなりになるまで、清水寺の貫主を現役で務められた大西 良慶(おおにし りょうけい)さんの『ゆっくりしいや 百年の人生を語る』(PHP研究所)という著作がありますが、その「喜怒哀楽」の項(p. 195~207)の一節(抜粋)を紹介します。
「本当の笑いは、目の笑いなの。目の笑いというても、あいつアホなことをいいよるというさげすみの笑いは卑しくなる。心からにじみ出るあたたかい笑いでなければならない。仏教でいう「和顔(わげん)」やね。あいつようはたらきよった、偉いやつや、と目で笑う。子どもが屈託のないことをすると、目を細めて笑う。」
「喜怒哀楽、すべて、心やね。心が目にあらわれ、顔にあらわれる。心にもったとおりに、パッと出る。相手に感じさす。だから、喜怒哀楽の心は、すべて「和」の心へ向かわねばならない。」
「「和顔」のもとになる、おだやかな心、やさしい心をたいせつにしなければならない。」
私自身、普段は渋うて、苦い顔が多いのには反省しきりですが、やわらかい、あたたかい顔でいるに越したことはありません。お客様や社員のみなさんにもそうなっていただける場を、これからもつくっていきたいと考えています。
ところで、日本には、工場立地法という法律があり、決められた規模以上の工場は、その周辺の環境を守るために、敷地内に緑地を設けることが求められています。地域別に違いがありますが、京都市は敷地面積の25%以上を緑地にしなければならず、本社工場はまだまだ合格レベルに至っていません 。
個人的には、工場のどこかに、オーガニック食材の農園をつくり、社内での地産地消や農業体験ができるような場となれば、食を通じた健康経営にもつながるのではないか、というような夢はもっています が、まずは、少しずつ、花壇の輪を広げていきたいと考えています 。
これからも一緒にがんばりましょう。
(日新電機・ 総務部長 阪尻 記)